Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

芝川水門調整中

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ここ数年ずっと「調整中」の表示が出ている芝川水門。先日行ったら片側のゲートを上げ下げしていた。調整の一環なのか、それとも定期点検だったのか、よくわからない。

このタイプの水門って、ゲート下げるとほんとになさけないかたちになるよね。キライじゃないんだけど。

上屋が連結されたタイプだと、ゲートが下っていてもあまり印象が変わらない。しかしこの上屋独立タイプは、ゲートが上がっているときに無理してる感じの緊張感がみなぎるためか、その反動で下げた時の脱力感がものすごい。

ロケットが発射されたあとの打ち上げ施設、というのが最もこれに近い印象。方向は逆だけど。


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http://mixi.jp/view_community.pl?id=4045375

ドボクライブ活動

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クリックするとでかくなる(1598x600 px)。

しつこくてすまないけど、やはり荒川湾岸橋はよい。ちょうどこのポイントが高速の高架橋との境目だ。「しょうがねえなあ、荒川越えてやっか」みたいな堤防への乗り上げ感が素晴らしい。

ダムならダム年鑑だが、橋にも橋梁年鑑というのがあるそうだ。
荒川湾岸橋、その橋梁年鑑データベースの図面で見てみた。

http://www.jasbc.or.jp/kyoryodb/fig/S54Z026.tif

とっても簡単な橋に見えるんだけど、こんなんでいいんだろうか。
こんな簡単な図面で用が足りる仕事って何なのか。


さて、この背筋がぞわぞわする鉄の骨の素敵な複雑さ。いったいどう表現したら気が済むのだろう。もしかすると写真では無理かもしれない。ビデオもいいとこまで行くと思うけど、たぶん完璧ではない。もう『荒川湾岸橋小唄』でも作って、心の底から叫ぶなどするしか方法はないのではないか。おいらの弾いてるギターのブリッジもトラスよぉ♪とか絶叫してみるのだ。

そうそう、先日の水門ツアーで知りあった軸太さんが、信号機とセッションしていて驚いた。

信号機といっしょにライブ活動できるのであれば、ドボクアイテムとも十分やれるのではないかと思う。そんなこんなでいつのまにかドボクCDが1枚できたりしないもんだろうか。しないか。


ストリートミュージシャンはもう古いかもしれない。これからはドボクミュージシャンだ。橋やジャンクションの下、水門のゲートの上やダムのクレスト/天端などで、みんな歌ってみないか。



荒川のゲルバー

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荒川湾岸橋。あんまりいい写真じゃないけど。首都高湾岸線から中央環状線が分岐したあたり。曲がった先は葛西JCT。

荒川の河口部分にはトラス橋があったのは知ってたけど、近くでよく見たことがなかったので行ってみた。

すごく、いい。ゲルバートラスという形式らしいトラス橋が2本、並行してかかっている。上の荒川湾岸橋と、JR荒川橋梁だ。とんでもなくかっこいい。鳥肌が出るほど。

しかし、惜しむらくは後で造られた国道357号線(湾岸道路)用の荒川河口橋(トラスではなくてシンプルな桁橋)が、ふたつのトラス橋の間に割って入っていることだ。というか、正確にいうと荒川河口橋は西行きと東行きに分かれており、それぞれが荒川湾岸橋の両側にくっつくように架けられているのだ。だから近くに行ってよく見ないと、3本の橋は混然一体となってぐちゃぐちゃに濁って見える。


大きな地図で見る

惜しいなあ。ほんと、惜しい。

渡河ポイントを分散したくない、とか何らかの理由があるのだと思うけど、それぞれの橋のデザインが分離して眺められないのは、やはりもったいないと思うよ。

下は最も海側のJR荒川橋梁。今度の水門ツアーでは思いっきりこの中央のアーチ部の下を通過するので、あまりのかっこよさにみんな揃って失神したいものだ。

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石川さんが水門的難問、を提示されていた。

http://fieldsmith.net/bslog/archives/2008/05/post_556.html

実はわたしもやっちゃった系はやっちゃった系とか言って揶揄しているようだがキライではないです。しかしこの先、電話ボックスや給水タンク並みに、スイカやミカンや埴輪の形をした水門が出現したら、また考え直すかもしれない。


おやすみ前にこの一冊・・・
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Where captive otters live in Japan.

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Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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Otters of the World
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フィギュアはシュライヒが造りがいいですね(なぜか最近すごい値段になってる!)。
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かわうそ3きょうだい そらをゆく (にじいろえほん)
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かわうそ3きょうだいのふゆのあさ (えほんひろば)
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かわうそ3きょうだい (えほんひろば)
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空がレースにみえるとき (ほるぷ海外秀作絵本)
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ぼく、およげないの
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ニホンカワウソ―絶滅に学ぶ保全生物学
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Otter (Animal)
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Otters: Ecology, Behaviour And Conservation (Oxford Biology)
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カワウソと暮らす (富山房百科文庫 (34))
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The Ring of Bright Water Trilogy: Ring of Bright Water, The Rocks Remain, Raven Seek Thy Brother
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椋鳩十全集〈20〉カワウソの海
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ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)
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河合雅雄の動物記〈2〉カワウソ流氷の旅
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・・・
わたしの本も、ついでにいかがでしょう?


カワウソ

おそらく日本初の、カワウソだけ写真集


ドボク・サミット
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みんなで作ったドボク本



恋する水門―FLOODGATES

一家に一冊!世界初の水門写真集


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