Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

2年ぶりの釧路カワウソ

[ Kushiro Zoo is the only zoo that has NARO pair in Japan now. Last month I visited there to watch them living healthily. It has been two years since I last visited. ]

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釧路市動物園のカナダカワウソ。2年ぶりに訪ねました。これはオスのリッキー。


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どうもお久しぶりです。おふたりとも元気そうで何より。


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以前担当だった方はすでに定年になっちゃってて、ちょっと展示の雰囲気も変わっていました。雪をちょっと残してくれるようになったのですね。「なんのこっちゃ?」と思った方はこちら↓を。

Das Otterhaus 【カワウソ舎】 | 釧路カワウソ・雪すべりは?


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じゃまリッキー。


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今年の2月の釧路は、それほど寒くありませんでした。しかし今の担当さんは寝室との扉を開けっぱなしにされるようで、2頭はこっちにいることも多い感じ。


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もちろん巣穴覗きも、おもしろいですけどね。


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大見得リッキー。


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中途半端なあくびチャッピー。


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というわけで、巣穴でゴロゴロに飽きると出てきます。まずはチャッピー。


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リッキーも出ます。


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ずざー(もうちょっと距離がほしい!ですよねえ・・・)





じゃあ、いつもの撮影会やりますか。リッキー、ちょっと土管に乗ってみて。

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はいはい、そんな感じ。


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なかなかいいんじゃないすか。


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チャッピーの番になったら日が出ちゃって、目をつぶってしまわれました。


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もういちどリッキー。


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リッキーはなんか、撮られ慣れてますよね。


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それにくらべて、チャッピーはぜんぜんいい表情してくれない!


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雪もあんまりなかった、っていうかもともと釧路はそんなに雪はないけど。


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あれ、あんなところから接客してるw


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チャッピーでした。


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カナダカワウソって、よく木に登りますよね。というか、カギツメのあるカワウソって、というのが正しいのでしょうか。


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あれ?
リッキーはそこで終わりですか?


  • Posted by jsato
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  • 15:57 | Edit

釧路どうぶつ・テンとくまと

[ One more article of Kushiro Zoo. Let me introduce other beautiful animals in the zoo. First one is Japanese Sable (Martes zibellina brachyura) and then Polar Bear. The next is Ezo Brown Bear (Ursus arctos yesoensis). And Snowy Owl appears at last. ]

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釧路市動物園が続きます。出た!エゾクロテンのてんてん。


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てんてんは、園で飼育していた烏骨鶏を全滅させちゃったので、烏骨鶏の代わりに展示されることになり、そのまま成り行きでアイドルになった個体です。身も蓋もない説明で申し訳ないのだけど、要するにそういうことです。実にテンらしいといえばテンらしい。


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キュートなのに不敵な面構え。


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この展示は、てんてんのガラス張りの巣穴を、観覧者がドアを開けて覗けるようになってるもの。てんてんはドアを開けられると威嚇するんだけど、それほどいやがってる風もなく逃げも隠れもしない。逆に放飼場の方には、人がいると絶対に出て行かないそう。井の頭のホンドテン、ツシマテンなんかはまるで人に興味を示さず、ひたすら走り回っているか寝てるかなんだけど、それとはずいぶん対照的。これってクロテンの特性なのか、それともてんてんの個性なのか。いずれにせよ絶妙なバランスで成り立ってる、他に類を見ない不思議な展示。




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こちらはホッキョクグマのツヨシさん。ツヨシだけど♀、というのはみんなご存知と思うけど念のため。

ツヨシは2003年円山生まれ。ピリカ、イコロ、キロル、アイラのお姉さん。釧路生まれのクルミとペアリングのために2005年に移動して来たものの、2008年にメスと判明(あらら)。そこで今度はお父さんのデナリがやって来たんだけど、それでもクルミは出産に至らず、デナリは円山にリターン。そして釧路の主人公だったはずのクルミが男鹿に移動しちゃって、ひとり残ってしまったツヨシちゃん、という展開に。何やってんだそりゃ?と思った人は、ぜひ「ホッキョクグマ繁殖プロジェクト」のことを知っとこう↓。

道内ホッキョクグマ飼育4園共同声明−釧路市動物園−


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あー、自分のう○こ踏むぞ!と思ったらちゃんとよけましたw。


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水から上がってブルブル。


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そのまま雪上へ。


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くねくねごろごろ。


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あー、もうきもちよすぎっ!!!


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のび〜


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ふんふん。


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ふぅ。たまらんたまらん。


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お、もうひと泳ぎ行きますか?


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どぼ〜ん!


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ほいっ、ほいっ。


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巨大ツララにブイをぶつけて・・・


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どしゃ〜ん!


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ぶるぶるっ。


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ひゃっほ〜い♪


実に楽しい場面が見れましたw ツヨシありがと。


そんでこちらはエゾヒグマ。

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気持ちよさそうに昼寝。


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こっちでも昼寝。食べ物があると冬眠しないってのは、ツキノワグマと同じなんですね。でも基本的に寒いと眠いのかもしれない。


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雪まみれ〜。


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シロフクロウにも雪が降り積もるw。


というわけですてきな冬の釧路市動物園でした。
ぜひ今度こそは夏に訪ねたい!

  • Posted by jsato
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  • 00:17 | Edit

釧路カワウソ・雪すべりは?

[ Now back to Kushiro Zoo, where is still in winter and calm. Regrettably, we cannot watch snow sliding of otters. There are some reasons for this. The exhibition area is not too large for sliding. And they have to clean up the snow to maintain zoo keepers safety. Hope they will plan large and safe ground for otter on next renovation. ]

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にぎやかな春の大阪から、静かな冬の釧路市動物園に戻ります。この日は前の晩に降った積雪が数センチ。


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雪だ雪だ♪


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あれ〜?


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雪かきしちゃうの?


釧路市動物園のカワウソ放飼場はあまり広くないので、あの盛岡のように雪が積もり放題にはできません。そんなことをすると、あっという間にカワウソが「飛び出し放題」になってしまうからね。

したがって毎回キーパーさんが完全に雪かきをしてしまいます。開園ダッシュで駆けつけてキーパーさんより先にカワウソ舎に行けば、雪が積もっているのは見られるかもしれない。でもカワウソが出てなければ意味がない。したがって今のところ、釧路で「雪すべりカナダ」を見るのは至難の技。

間違っても、園やキーパーさんに「カワウソの雪すべりが見たいから雪かきしないで」なんて言わないようにw。それだと滑って作業ができなくなるのだ。実際にカワウソ担当のキーパーさんは、凍った雪で滑ってオタリアのプールに落ちたことがあるそうだ。氷点下の気温で水に落ちるなんて、考えただけでもおそろしい。すべてを凍らせる釧路の気温を甘く見てはいけない、ってこと。

カワウソ舎は開園以来の古い建物なのでこの先、改修の計画が出てくることを期待しよう。その時はぜひ「雪すべりのできるカワウソ放飼場」を作ってくださいね。カワウソのエンリッチメント度も、観客満足度も、ともにアップすることは間違いないですよ。


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雪で遊びたいんだけどなあ。


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うーん・・・


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掃除の邪魔しちゃおうっと♪


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なになに?


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ホッケ!               ↑ジャンプしてる


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まだパクパクタイムには間がありますが、1尾ずつホッケが与えられます。これは薬を仕込んだホッケを正式な給餌の前に与え、薬を確実に摂取させるためであることを昨年、お聞きしました。


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というわけで、まだ食い足りないリッキーさん。


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そこに静かな月曜の動物園に似合わぬ、うるさい人たちが登場w


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はい、接客接客。                  ↑やっぱり雪で遊びたいらしい


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いらっしゃ〜い!

冬にも動物園遠足があることにぶったまげましたが、園児のみなさんにおかれましては、普通にこうしてカナダカワウソが見られるということにぶったまげてほしいもんだ。こんな動物園(冬にずっとオープンしててカナダカワウソがいる動物園)は、他にないのだぞ。


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ほんとにおふたりの真ん中に、マイクを立ててあげたくなるね。


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1ばんチャッピー、歌います♪


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リッキーは土管のエッジでスタンディング。よほどの自信というか安定度がないとできない技。


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へへっ。


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ぜったいに自分がトラだとは思っていないココアさん。
しっかしまあ、アムールトラって雪が似合うよなあ。ありきたりな感想ですまん。


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今年も北海道ゾーンを貸切(他にお客さんがいないの)でガイドしてもらいましたところ、今年はアカゲラに遭遇!野生もんですよ野生。こんなに赤いなんてあり得ね〜と思いましたね。


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雪が舞う中でうつらうつらするシマフクロウ様。これもかっこよすぎるよなあ。


こんな感じで魅力がてんこ盛りの、冬の釧路市動物園。
あ、エゾクロテンをまだ出してなかった!てんてんは次回に回します。

  • Posted by jsato
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  • 02:25 | Edit

おやすみ前にこの一冊・・・
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東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまで何と4刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

動物園・水族館・生息地

[動物園・水族館・生息地ごとの記事アーカイブ。カワウソ中心ですが、たまにほかの動物も出ます]

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Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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かわうそ店長、とってもハマります。すでに9巻まで出てるよ。

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フィギュアはシュライヒが造りがいいですね(なぜか最近すごい値段になってる!)。
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かわうそ3きょうだいのふゆのあさ (えほんひろば)
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ニホンカワウソ―絶滅に学ぶ保全生物学
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Otter (Animal)
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Otters: Ecology, Behaviour And Conservation (Oxford Biology)
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カワウソと暮らす (富山房百科文庫 (34))
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The Ring of Bright Water Trilogy: Ring of Bright Water, The Rocks Remain, Raven Seek Thy Brother
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椋鳩十全集〈20〉カワウソの海
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ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)
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河合雅雄の動物記〈2〉カワウソ流氷の旅
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・・・
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