Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

上野カワウソ・今週のチロルさん(2)

上野動物園のチロル&ドナウ。このまま行くと間違いなく夏休み前に転校、っていうせつないパターンなので、毎週会いに行っています。

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やっと起きました〜♪(もうお昼ですけどね)。


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この日は昼近くまで雨で、おまけに担当キーパーさんも現われず。何となく調子の出ない感じです。


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ぷかぷかしながらお客さんの様子をうかがうチロルさん。


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やっぱりそこが落ち着くかw。


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10分ぐらいで巣穴に戻りました。巣穴に入ってからブルブルしたら巣穴が水浸しになるよ。

先週までは、2頭別々の巣穴にいたのに、今週はずっと同じところに入ってました。何ともラブラブで結構なことですが、野生のユーラシアだとオスメスがずっとべったりいることはないらしい。それって仲が良すぎて逆に繁殖が難しくなるパターンになってないか、とちょっと心配。


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ふたたび昼寝から起きたのが午後2時半すぎ。やっとお食事です。


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ん?


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この日のメニューはキビナゴとアジだったのですが、なぜかキビナゴだけがどっさり余ってます。次回お見せしますがドナウも一口しか食べませんでした。もったいないなー。君たちが食べないのならおれにくれ、って感じだぜキビナゴ。


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アジだけ拾って食べてました。
【追記 2011.6.24:ここからの4枚は、どうもドナウのようです。下あごの先が白い!】


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まあね、生まれ故郷のオーストリアの山の中にはキビナゴはないだろうけどさ(アジもないと思う)。


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先週キーパーさんに聞いたところでは、ユーラシアはこの時期、食欲が落ちるそうですが、確かにあんまりがつがつ食べる感じはないです。ユーラシアの中でも北方系のやつはやはり高温多湿な環境がイヤなんでしょうね。


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え?あんまり関係ないっすか?


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ほんとチロルはすっかり愛想が良くなりましたw。


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ふっふっふ。


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巣穴の入口で寝ぼけたドナウ(左)とツーショット。すでにもう暗く、わたしの安レンズではオートフォーカスが効かなくなります。AF専用レンズを手動で合わせることほど不合理なことはないと思う。だいたいこの状況下、この機材でピントが合う方がおかしい(言い訳)。

次回はドナウです。

上野カワウソ・今週のドナウ

お待たせしました。アクアマリンふくしまから上野動物園へ避難中のカワウソペアの様子をお知らせするシリーズ、ドナウ編です。結論から言いますと、ドナウってなかなかの役者ですよ。

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ぷかぷかえっへん。


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まずは朝ごはん!


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食べながら泳ぎます。つくづくキャラ立ちのするお顔。


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食後の休憩。丸太の中で。



ここまでが午前中のドナウです。次に彼の姿が見られたのは6時間後でした。ほとんど動物園水族館の動物とは思えない挙動ですが、それをずっと待ってた自分もかなりなもんだと思うw。まあカワウソとつきあうってのはそんなもんでしょ。



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起きたぜぇ〜!


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フンフン。


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おはよっ♪


もうすぐ閉園なんだけどね。



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さあて、いっちょ魚でも食うか。


何ともいい気なもんですが、そういうキャラと考えたらいいんだわドナウは。ババリア生まれのおっさんカワウソw。彼のミュンヘンでの名前、イグナツってのは、ババリアに多い名前なんだそうな。



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アジ見っけ!(キーパーさんが置いてったもの。ドナウが起きてこないので)


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他にないのか?


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おお、こんなところに肉もあるぜ♪


この調子だと、ビール持ってこいとか言いそうです。



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食った食った!


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ちょっとドナウの顔を観察してみましょう。言うまでもないことですが、チロルより目がでかいです。ぬいぐるみみたいなメリハリのある顔してます。鼻の下の白い毛と黒い毛の境目のパターンがチロルと違うので、この角度から撮ったものを後で見ても判別可能ですね。


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よっこらしょっと。


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食後の運動ですか?


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おお、フェンスぎわにも来るんだったのか。


というわけで、ドナウはいろいろやってくれそうなやつだということがようやく見てきました。しかし、もう閉園時間なので今日のところはおしまい。

さあて、上野であと何回撮れるかなぁ。もちろんアクアマリンは早く復旧してほしいけど、こいつらが向こうに帰っちゃうと、アクアマリンえっぐの水槽ではこんな撮り方はできないんだよなあ。

上野カワウソ・今週のチロルさん

上野動物園に避難中のユーラシアカワウソ、チロルとドナウ。アクアマリンふくしまは現在、7月15日の仮オープンを目指して懸命な復旧作業が進んでいるので、2頭もいつまでもここにいるってわけじゃないよ。みんな今のうちに会いに行こう!上野に行ったらパンダなんか見てる場合ではないと思う。まあパンダのついででもいいんだけど。

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今回は比較的じっくり撮れたので、個体識別ができました。現場では怪しかったが、写真と記録を突き合わせてどうにかできた。というわけで、まずはチロル特集。ドナウは次回ね。


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起きてひと泳ぎ。


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ぷかぷかドナウの下をすい〜っと抜けて、


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朝ごはん!
[朝ごはんは10:30ごろです。日によって変わることがあります]


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おいしそうです。


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食った食った。昼寝しようかしら。


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ぷかぷか。


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ぷかぷかしているうちにお気に入りの奥の巣穴をドナウに取られてしまった。仕方なくお客さんに近い丸太の中で昼寝することに。


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覗いちゃいや。


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あっという間に夕ごはん(その間ずーっと寝てましたw)。
[夕ごはんは15:30ごろです。日によって変わることがあります]


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なによー。


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夕方、お客さんが少なくなると活発になるようです。何度もフェンスぎわにやって来ます。


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基本的に「体が細くて目が小さい方」がチロルなんですが、写真に撮ると角度によってはわかんなくなっちゃうので困ってました。今回よく観察したら、鼻の下の毛の黒い部分の形が微妙に違うことがわかった(8枚目のぷかぷか写真参照)。これでアフター識別率がかなり上昇します。


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コツメみたいに撮れた。キュイキュイ言いそうw


次回ドナウ特集です。お楽しみに!

おやすみ前にこの一冊・・・
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東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまで何と4刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

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Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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・・・
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Das Otterhaus 【カワウソ舎】