Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

『たのやく』にストピュー載りました


Sato Jun Ichi
Photos provided by Panoramio. Photos are under the copyright of their owners.


ご存知ストピュー

ワンダーWORLDに載せてもらったのだけど、それがさらに転載されて、ホテルチェーン、東横インの「客室専用誌」に載ってしまってる。これ。



『たのやく』



しかも、ほぼトップ記事だよこりゃ。


ホテルでヒマしてる人が、これ読んで「そうだ、ストピュー行こう!」ってなるなんてなことは限りなく考えにくいんだけど、20万部(本当か?)も出てる雑誌らしいので、中には一人ぐらいほんとに見に行っちゃう人が出てくるととってもうれしいと思った。


Look around


Sato Jun Ichi
Photos provided by Panoramio. Photos are under the copyright of their owners.



ドイツ、ニーダーフィノウの運河エレベータ。鳥肌が立つほどの鉄骨の集合体。

それはいいんだけど、ちょっと、これ↓いじってみて。

http://nv0.panoramio.com/navigate.php?id=15776695

Panoramioの「Look around」という実験機能。

同じ対象を撮って、複数の人間がバラバラにアップロードした写真が、不思議な仕方で関連付けられている。って書いても何のことだかわかんないから、とにかくやってみて(笑)。

みんな同じとこから撮ってるなあ、という感じもするし、そこからも撮れるんだったか、みたいにも思える。

他人の撮った写真を使って自分の記憶が再構成される、ような感覚もある。場所の記憶と時間(日や時刻や季節)の記憶が便宜上、分離できるとしたら、場所の記憶の方は意外に簡単に共有できそうにも思える。


この世に生まれて以来、人と同じもん撮ってもしょうがねえじゃん、と基本的に思ってここまで来たのだが、人と同じもの撮ってても面白いことがあるもんだなあ、と、はじめて思えた。

ちょっとびっくりした。
目から分厚いウロコが落ちた。

ヘンリヒェンブルク(3)

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ヘンリヒェンブルク(2)の続き。前回までの写真だと、ここがどういう場所だか今ひとつわかりにくいと思うのだが、要は上のような鉄骨もあらわな初代の運河エレベータがあって、これが目玉となって産業博物館パークを形成しているのだ。前にも書いた通りヴェストファリア産業博物館と称しているのだが、この運河エレベータの他にも、炭鉱、製鉄所、工場など7か所ものサイトが散在しており、それがひとつの近代化産業施設保存公開グループを形成している。ドイツのノルトラインヴェストファーレン州には、これとは「別に」、日本でも有名なランドシャフトパーク(Duisburg)やツォルフェライン(Essen)っていう保存サイトがあるのであって、ドイツ人たちは、いかにこういうものを保存しまくって楽しんでいるか、ということがわかろうというものである。よくやるよ、というレベルを遥かに超えている。ヤツらは本気である。


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ヘンリヒェンブルク初代エレベータを上部水路側から見る。1899年の完成。時代が時代なので、もう全力で装飾、国力誇示だ。このコテコテっぷりには撮影するこっちが恥ずかしくなる。でもみんなはこっちが好きなんだよな。ここでは普通に撮っても絵ハガキになってしまう。「絵になる風景」を見ると恥ずかしくなる、という自分の感覚の方がマイナーであることをしっかり確認してしまった。


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装飾部分は何だか恥ずかしいので、メカニズムのディテールとか見たりして過ごす。べべルギアが温室みたいなガラス小屋に入っているのがかわいい。先日、ワキヤ・ロックゲートで発覚したのだが、わたしはむき出しのべべルギアが好きみたいだ。手を挟まれそうでコワいところがツンデレでやばい。


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前回お見せした新しいエレベータと水位差はほとんど同じなのに、この雄大な鉄骨のやぐらはいったい何なんだ。やはり負わされている政治性の有無が外見にも現れるのだろう。でもまあなんだかんだ言っても、やはり鉄骨の大袈裟な構造物を見るのは、いい。込み入ったものを見つめるのは、視覚の愉悦である。

帰りにミュージアムショップで本を買い込んだら、こんな袋に入れてくれた。憎いなあ。また来るぜ、って気にさせるよほんと。

080820e

おやすみ前にこの一冊・・・
160px_kawauso_book
東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまで何と4刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

動物園・水族館・生息地

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Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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カワウソ本とカワウソグッズの密林セレクトショップ♪

かわうそ店長、とってもハマります。すでに9巻まで出てるよ。

かわうその自転車屋さん 1 (芳文社コミックス)
かわうその自転車屋さん 1 (芳文社コミックス) [コミック]

こやまけいこ
芳文社
2014-10-16


酒ケーキもいいんだけど、せんべいの方がもっといいよ獺祭。

旭酒造 獺祭 煎餅 だっさい せんべい 山田錦の砕米で作りました 30枚入り
旭酒造 獺祭 煎餅 だっさい せんべい 山田錦の砕米で作りました 30枚入り [その他]
旭酒造


世界13種のカワウソが網羅されているすばらしい入門書が出ました。写真もいっぱい!

Otters of the World
Otters of the World


ハンザのぬいぐるみが各種、買えるようになってますよ。
カワウソ No.3320
カワウソ No.3320 [おもちゃ&ホビー]


フィギュアはシュライヒが造りがいいですね(なぜか最近すごい値段になってる!)。
Schleich シュライヒ カワウソ
Schleich シュライヒ カワウソ


かわうそ3きょうだい そらをゆく (にじいろえほん)
かわうそ3きょうだい そらをゆく (にじいろえほん)


かわうそ3きょうだいのふゆのあさ (えほんひろば)
かわうそ3きょうだいのふゆのあさ (えほんひろば)


かわうそ3きょうだい (えほんひろば)
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空がレースにみえるとき (ほるぷ海外秀作絵本)
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ぼく、およげないの
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ニホンカワウソ―絶滅に学ぶ保全生物学
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Otter (Animal)
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Otters: Ecology, Behaviour And Conservation (Oxford Biology)
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カワウソと暮らす (富山房百科文庫 (34))
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The Ring of Bright Water Trilogy: Ring of Bright Water, The Rocks Remain, Raven Seek Thy Brother
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椋鳩十全集〈20〉カワウソの海
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ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)
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河合雅雄の動物記〈2〉カワウソ流氷の旅
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・・・
わたしの本も、ついでにいかがでしょう?


カワウソ

おそらく日本初の、カワウソだけ写真集


ドボク・サミット
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みんなで作ったドボク本



恋する水門―FLOODGATES

一家に一冊!世界初の水門写真集


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