本日、ついに表紙デザインが決定。

こんな感じで20案ぐらい作ってもらって、決めました。
モザイクかけたりして何様のつもりか、などとお叱りを受けそうではあるが、これとて商品である以上、当然のことながらまだお見せするわけにはいかない(個人的にはほらほら見てね、という心境なのだが、ここはぐっとこらえるのがかっこいい場面だ)。
売れ売れデザイナーのYさんをはじめ、われわれ編集チームは「想定内の本」など出したくはないので、え?これ本なの、みたいな不思議な物体になる予定。これが書店に積まれるとかなり変だよね、という妙な合意の仕方でデザインが決定された。一般の出版社だったら絶対にこうはならないのではないか。このあたりが良くも悪くも美大の出版局の本領発揮と言える。
さて、売れ売れデザイナーさんの事務所から外を見ると、道路が赤いのに気がついた。今まで何度も見てるんだけど、気がつかなかったのは光線の加減だろう。今まで「曇り」の「日中」に来たことがなかったからだ。

Photoshopで色塗りしたんじゃないよ。
首都高都心環状線の京橋JCTから汐留JCTの間は、もと築地川だったところを走っているのはご存知のとおり。銀座料金所の近く、采女橋の下あたりがクランクというかS字カーブになっていて、なんとその区間の路面が真っ赤なのだ。

いえーい。

売れ売れデザイナーさんによると、この区間で1年間に3回ぐらい事故を見たという話であるからして、この真っ赤な舗装は事故防止のためと思われるが、そういう効果は本当にあるのだろうか。
最初はお、何だこりゃで減速するかもしれない。でも次からは、どう考えてもこのS字を可能な限り高速で駆け抜けたくなるような気がするのである。赤は危険色であると同時に、動物の闘争本能をかき立てる効果もあるからだ。
つまり、意に反して「祭りポイント」を作ってしまったんじゃないの?と思うのだけど、そのあたりは大丈夫なのか。