Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

巨大重機特集1【F60】

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写真をクリックすると、Panoramio上のわたしの写真に飛びます。

ずっと不思議に思っていたのだが、このブログの検索キーワードにはほとんど毎日、「巨大重機」が出現するのだ。毎日多くのひとびとが、ひたすらキーボードで「kyodaijuuki」とか「きょた゛いし゛ゅうき」とか打っている。そんな冬の日。現代日本の国民の皆さんは、それほどまでに巨大重機に飢えておるのですか。そうですか。ひょっとしてみんな疲れているのではないか。そうだとしたら、これはわたしが何とかしなければいけない。

せっかくの連休などもつぶして写真整理をしたので、これから少しずつご覧に入れます。まずは既出だけどF60から。またか、とか言わないこと。すべてはこの世界最大級の巨大重機から、だ。一番はじめに頂点を知ってしまえばあとは楽勝だ何ごとも。

というわけで、唐突ではあるが、今週は

「巨大重機週間」

だよ。よろしくね。

あ、ひとつ宿題。「巨大重機」って英語で何と表現したらいいのかしらん?誰か教えてください。
  • Posted by jsato
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  • 17:05 | Edit

巨大重機F60

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陸上最大の移動物体といわれる、巨大重機F60(エフ・ゼヒツィヒ)。

なんじゃそりゃ、というひとは前に書いたのを読んで。

見たらわかるのでいちいち書くのもアホらしいが、やはりとてつもなくでかかった。この写真はほんの一部だ。全景は撮れない。いや、もちろん、引いて撮れば撮れないことはないが、引きすぎになってしまって写真にならない。とにかく東京タワーを横倒しにしたものよりでかいのだから仕方がない。分割して撮っておいたので、そのうちスティッチングでつないでみよう。


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しかし。こんなもん動かそうと思うかね普通。

しかもこいつ、そうは見えないが電車だ。1000馬力のディーゼルエンジン16基搭載で爆音とともに動く、みたいなんだったら逆に納得しやすいかもしれないのだが、そんな乱暴者ではない。この巨体がレールの上を電気でしずしずと動くのだ。動いているのを見たわけでないのであくまで想像。車輪の上にちっちゃいモーターがたくさん載っているのがわかるだろうか。

何で電動なのかと言うと、F60が稼働する褐炭の露天掘り鉱山(Tagebau)のそばには火力発電所があって、そこでは掘った褐炭をガンガン燃やして発電しており、電気がとっても豊富な土地柄なのであった。マッチポンプというやつか。

それで今回、現地に行って教えてもらってわかったのは、F60は褐炭そのものを掘るためにあるのではなくて、表土を削り取るためのものなのだった。それがわかるまで、F60が何をやっているのか、全くわからなかったよ。なにしろせっかく掘ったものをベルトコンベヤで500メートル先にまき散らしたりするのだから。

では褐炭を掘っているのはどんなやつか、というとさすがにここまで巨大ではないが、それでも十分に巨大な自走式の重機(Kettenbagger)たちである。もうほとんどユンボルの世界だが、これはまた次回にお見せする。

メーカのTAKRAF社って東独時代の会社(VEB:人民公社)と思ってたら、統一後もちゃんと存在してるのであった。

http://www.takraf.com/

いいなあTAKRAF。Tシャツとかあったら絶対買う。

  • Posted by jsato
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地上最大の可動物体 F60


Größere Kartenansicht

この地図のまんなかに見えるのは橋なんだけど、普通の橋じゃなくて「重荷用運搬橋(Overburden Conveyor Bridge, Abraumförderbrücke)」というものらしい。型番がF60なのでフェラーリか、と思うと(思わないか)ぜんぜん違って、東ドイツTAKRAF人民公社製の超弩級の土木重機である。

F60はドイツ東部の褐炭の露天掘り鉱山で使われているらしく、ガコガコと動いては地表を削り取り、褐炭を掘り出しているものと見られる。全部で5台作られたうち3台が稼働中で、上の写真はその中の1台か。長さ502メートル。東京タワーを横倒しにしたのより長い重機が、レールに乗って動く。あまりに素敵すぎる話で、どんな様子か想像ができないよ。と思ったら地表写真があった。上のとは別の炭坑みたい。

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クリックして写真の供給元に行って、ぜひ高解像度イメージでご覧になることをお勧めする。

ここに観光用のF60があるらしいので、とりあえず見に行きたい。

http://www.f60.de/

「F60-Dinner」というコーナーがあって、観光客がヘルメットかぶってF60の上で宴会やってる写真があるんだけど、こういうの見るとほんとにドイツ人ってこういうの好きなんだなと思う。




  • Posted by jsato
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おやすみ前にこの一冊・・・
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「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

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Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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かわうそ3きょうだいのふゆのあさ (えほんひろば)
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椋鳩十全集〈20〉カワウソの海
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ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)
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河合雅雄の動物記〈2〉カワウソ流氷の旅
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